社会言語科学会倫理綱領
社会言語科学会は,学会活動が健全に行われるように「社会言語科学会倫理綱領」を制定する.本学会会員および本学会の活動への参加者は本綱領を遵守しなければならない.
1. 基本的人権の尊重
すべての人間の基本的人権を尊重しなければならない.
2. 差別の禁止
思想信条・性別・性的指向・性自認・性表現・年齢・出自・宗教・民族的背景・障害の有無・社会的地位などによるいかなる差別も行ってはならない.
3. ハラスメントの禁止
セクシュアルハラスメント・アカデミックハラスメント・パワーハラスメントなど,いかなるハラスメントも行ってはならない.
4. プライバシーの保護
研究活動や学会運営において,個人のプライバシーの保護に最大限留意しなければならない.
5. 研究活動の倫理的妥当性と公益性
研究目的と研究手法の倫理的妥当性を確保しなければならない.また,研究の公益性と社会的責任を自覚し,研究成果の公表に努め,社会的還元に留意しなければならない.
6. データの取扱いの適切性
十分な説明と意思確認を行い,適切な方法でデータ収集を行わなければならない.調査・実験等の対象者の意思に反した方法や,対象者の心身に害を与える可能性のある方法によってデータを収集してはならない.また,データ収集,研究成果の公表において対象者の個人情報等の取扱いに留意しなくてはならない.
7. 剽窃・盗用・捏造の禁止
研究のオリジナリティを尊重し,剽窃・盗用・データの捏造・改ざんや,二重応募・二重投稿をしてはならない.
8. オーサーシップ
調査・研究に複数の研究者が関わる場合,役割分担や責任の所在,その成果が公表される場合のオーサーシップについて,合意形成をしておかなければならない.
9. 健全な批判・検証
互いの研究活動・成果を尊重するとともに,公正で健全な批判・検証に努めなければならない.
10. 研究資金の適正な取扱い
研究資金を適正に取り扱わなければならない.
制定 2023年12⽉24⽇
研究教育活動に関わる処分を受けた会員等に対する要請
社会言語科学会では,学会活動が健全に行われるように倫理綱領を定めています.この趣旨にのっとり,本学会では,所属機関等において研究不正やハラスメント等,研究教育活動に関わる問題で処分(減給相当以上)を受けた会員および本学会の活動に関わる非会員に対し,次に示す役割の辞退を要請します.なお,辞退のお申し出をなさる場合,理由の説明は特に必要ありません.
- 理事・監事・委員会委員
- 学会から依頼する役割(研究大会講演者,シンポジウム登壇者,依頼原稿執筆者など)
辞退を要請する期間は,所属機関等において処分を受けた日より原則として2年とします.
2023年12月24日理事会決定
倫理委員会規程
- ⽬的
本委員会は,「社会⾔語科学会倫理綱領」にもとづき,次の2点に取り組むことを目的とする.
研究・教育・学会活動等における倫理に関する啓発
本学会の活動に関して倫理的な問題が起きたときの適切な対処 - 構成
委員は委員⻑を含めて5名程度とし,構成については委員の多様性に配慮する. - 職務
本委員会の職務は,次の2点である.
研究・教育・学会活動等における倫理に関して,広く会員への周知と啓発を行う.
本学会の活動に関して倫理的な問題が起きたとき,必要に応じて調査委員会を⽴ち上げ,その調査結果にもとづいて,対応を協議する.また,協議結果を理事会に報告する.
なお,本委員会からの報告に対して理事会は学会としての対応を審議し,相談に対する回答・通知等を行う. - 守秘義務
倫理委員会が扱う事案に関わった者は,その過程において知り得た情報に関し,守秘義務を負う.
制定 2023年12月24日
施行 2024年4月1日